こんにちは。
今年の夏を、どのようにお過ごしになったでしょうか?
夏といえば、楽しいことばかりではなく、台風等の自然災害のほか、食中毒や海外渡航に伴う感染症などにも注意が必要ですね。
さて、感染症として思い出されるのが、平成24年から25年にかけての大規模な風しんの流行です。このときは、子どもではなく大人の罹患が多い傾向がありました。このような感染症が職場で蔓延すると、特に中小企業のように人数の少ない企業では、企業活動そのものにも支障が出てしまいます。
感染症対応力向上プロジェクト
そのような背景のもと、東京都が、東京商工会議所及び東京都医師会と連携し、企業の感染症対策を支援するプロジェクトを、平成27年度から展開しています。これが今回のタイトルにもある「職場で始める!感染症対応力向上プロジェクト」です(注)。
このプロジェクトは以下の3コースで構成されています。
コース1
感染症理解のための従業者研修
- 感染症の基礎知識ドリル(研修教材)を提供し、正しい知識の定着を図る。
コース2
感染症BCP(業務継続計画)の作成
- BCPのひな形を提供し、職場で感染症患者が発生した場合に、業務を円滑に継続するための対処策の作成を図る。
コース3
風しん予防対策の推進
- 予防接種等協力医療機関を紹介し、従業者の抗体(免疫)保有の確認や予防接種の推奨等を促し、職場ぐるみで風しん予防を図る。
※コースの概要は、東京都福祉保健局のホームページ(注)をもとに作成
延べ700社近くの企業が参加
中小企業というより零細企業である当社としても、日常生活にも役立つ感染症に対する知識の習得や正しい対処法の理解などを目的として、このプロジェクトに参加しました。
今日現在で確認できる情報として、各コースへの参加企業数は、コース1が348、コース2が230、コース3が98となっており、大企業も中小企業も参加しています(注)。
1つのコースから参加できる
参加は1つのコースからでも可能で、参加するとプロジェクト協力企業として東京都福祉保健局のホームページに社名が掲載されますので、特に中小企業の方々には参加をお勧めします。中小企業診断士などの方々も、関係先にお勧めしてみてはいかがでしょうか。
なお、このプロジェクトの事務局は、東京商工会議所となっています(注)。
(注)東京都福祉保健局ホームページ
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/kansen/project/project-start.html
(了)